「いっしょに遊べて友だちになってくれるくまさんがほしい」しんちゃんからの手紙を読んで、サンタさんは自分で作ったぬいぐるみのくまさんに言葉を教えます。くまさんも一生懸命言葉を覚えて、イブの日までサンタさんのお手伝い。すっかりサンタさんと仲良くなったくまさんは「ぼく、ここにいたい……」とサンタさんに頼むのですが……。一生懸命、子どもの願いをかなえようとするサンタさんの姿に、子どもは大きな大きな大人の愛情を感じとることでしょう。それから“贈り物”には“こころ”がこもっていることも。『クリスマス・イブのおはなし』(全3冊)と同じく、この本も美しい刺しゅうで描かれています。汽車や船や飛行機に乗って、最後には自転車やスキーまでも駆使して手紙を届ける郵便屋さんのページ、言葉を覚えたくまさんの表情の愛らしさ! 思わず見とれてしまいます。 最後に、しんちゃんはくまさんをぎゅうっと抱きしめます。「あったかーい」二人は思います。待っていた人と会えた喜びが伝わります。一番好きな人と読んでほしい絵本です。